〇〇コンクール全国大会出場!
うわぁ、すごい!
夏の大会でそんなにいい成績だったんだね
いや、あれはまた夏の大会と違うコンクールみたいだよ
そうなの?
コンクールっていろいろ種類があるんだね
どう違うんだろう…?
吹奏楽のコンクールとひとことで言っても、今はさまざまな種類やコンセプトのコンクールが存在しています。
でもたくさんありすぎて違いがよくわからない・・・そんなことはありませんか?
そんな人のために、ここではいくつか代表的なコンクールを紹介していきます。
- 自分が出ているコンクールがどんなコンクールかわからない
- それぞれのコンクールがどう違うのかわからない
- 友達、知り合いが出ているコンクールってどんなコンクールなんだろう?
今回取り上げる9つのコンクールをボクの主観でざっくりと分類してみたよ!
こうして見てみると本当にそれぞれ特徴があるね
それでは1つずつ見ていきましょう!
全日本吹奏楽コンクールってどんなコンクール?
まずは一番大規模な全日本吹奏楽連盟のコンクール!
夏の大会といえばこれだね!
特色 | 演奏ジャンルの制限は特にないが、クラシック曲のアレンジや 吹奏楽のオリジナル曲が演奏されることが多い。 一般的に吹奏楽部にとっての「夏の大会」とはこのコンクールを指すことが多い。 他の大会と区別する場合は「朝日」とか「全日コン」などと呼ばれることがある。 |
大会規模 | 日本で一番大規模な吹奏楽コンクール 参加総数は中学校で6,500団体近く、高校は2,900団体以上 小学生の部から大人も出られる一般の部まで幅ひろい |
大会のしくみ | 各都道府県大会(地域によってはそれ以前に予選がある) ↓ 支部大会 地方大会 ↓ 全国大会 |
編成・人数 | A編成 55人以下 全国大会につながる部門 課題曲あり B編成 30人以下 支部大会までつながることが多い部門 都道府県や支部によって独自の決まりがある場合がある |
演奏曲 | 課題曲 毎年発表される新曲4〜5曲の中から1曲 (小編成の部では課題曲が無い場合も多い) 自由曲 各団体任意の1曲 |
評価のしかた | 「金賞」「銀賞」「銅賞」の各グループに分けられ、表彰をうける。 上位大会につながる大会の場合は「金賞」グループの中から(場合によっては「銀賞」グループからも)代表団体が選ばれ、上位大会への出場を推薦される。 |
主催者 | 全日本吹奏楽連盟 朝日新聞社 |
中部日本吹奏楽コンクールってどんなコンクール?
東海、北陸地方の人にとっては全日本と同じくらいポピュラーなコンクールだね
特徴も全日本のコンクールとかなり似ているね
特色 | 全日本吹奏楽コンクール同様、クラシック曲や吹奏楽オリジナル曲が演奏されることが多い。 コンクールの特色としてはかなり似ている。 中部、東海地方の団体にとってはこのコンクールも「朝日」や「全日」の コンクールと並んで夏の大きな大会。 コンクールとしての特色も「朝日」とかなり似ていることから 「中日コン」などと呼ばれ区別されている。 |
大会規模 | 愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県、福井県、石川県、富山県、滋賀県の各県からなる 中部日本吹奏楽連盟に所属している中学校、高等学校の団体 |
大会のしくみ | 各都道府県大会 ↓ 本大会 |
編成・人数 | 大編成 50人以下 小編成 30人以下 |
演奏曲 | 課題曲 既存のマーチ4曲の中から1曲 自由曲 各団体任意の1曲 |
評価のしかた | 「金賞」「銀賞」「銅賞」の各グループに分けられ、表彰をうける。 上位大会につながる大会の場合は「金賞」グループの中から代表団体が選ばれ、 上位大会への出場を推薦される。 また本大会では、各部門第1位の団体に文部科学大臣奨励賞、 第2位の団体には 中日新聞社賞、第3位の団体には理事長賞を授与する。 |
主催者 | 中部日本吹奏楽連盟 中日新聞社 |
東日本学校吹奏楽大会ってどんなコンクール?
30人までの小編成のコンクールではいちばん上位の大会と言っていいかも
少子化で大編成が減ってきているから、小編成の参加団体数はとても多くなって盛り上がりそうだね!
特色 | 北海道支部、東北支部、東関東支部、西関東支部、東京都支部、北陸支部が参加する、30人以下の小編成バンドにとって支部大会の上位大会という位置づけの大会。 全日本吹奏楽コンクールの小編成の部(B部門)の支部大会において上位の団体が支部代表として推薦される |
大会規模 | 北海道支部、東北支部、東関東支部、西関東支部、東京都支部、北陸支部の小編成部門(B部門)で支部代表に推薦された小学校12団体、中学校30団体、高等学校18団体 |
大会のしくみ | 地区大会 ↓ 各都道府県大会 ↓ 支部大会 ↓ 東日本学校吹奏楽大会 |
編成・人数 | 小編成 30人以下 |
演奏曲 | 自由曲 各団体任意の1曲 7分以内 |
評価のしかた | 「金賞」「銀賞」「銅賞」の各グループに分けられ、表彰をうける。 |
主催者 | 北海道吹奏楽連盟・東北吹奏楽連盟・東関東吹奏楽連盟・西関東吹奏楽連盟 東京都吹奏楽連盟・北陸吹奏楽連盟・朝日新聞社 |
首都圏学校交歓演奏会ってどんなコンクール?
冬に行われている新人戦の上位大会として位置付けされている大会。
上位校は全日本吹奏楽コンクール全国大会でもいい成績を残している団体が多いね。
吹奏楽部にも新人戦ってあるんだね。
冬の時期はアンサンブルコンテストのイメージ強かったけど、合奏のコンクールも盛り上がりそうだね!
特色 | 埼玉県、新潟県、群馬県、山梨県、東京都、石川県、神奈川県の各都県で冬に行われている吹奏楽コンクール新人戦(埼玉県の高校の部は高文連冬季演奏会)の上位大会として行われている大会 新体制のためのコンクールという意味合いが強いので参加できるのは1,2年生だけで、また他団体の演奏を鑑賞することも重要とされる |
大会規模 | 埼玉県、新潟県、群馬県、山梨県、東京都、石川県、神奈川県から代表として推薦された中学校16団体、高等学校23団体 2021年度は予選となる各県の新人戦に中学校の部で131団体、高校の部109団体が参加している |
大会のしくみ | 各県の吹奏楽コンクール新人戦(埼玉県の中学校は予選大会、本選大会あり) ↓ 首都圏学校交換演奏会 |
編成・人数 | 人数制限なし |
演奏曲 | 課題曲、自由曲合わせて12分以内 課題曲 過去の全日本吹奏楽連盟主催における吹奏楽コンクールの課題曲を演奏する。 ただし、当該年度の課題曲は演奏できない。また、改訂版や原典版は不可とする。 自由曲 制限なし |
評価のしかた | 金賞、銀賞、銅賞の3グループ表彰とする 最高得点団体に最優秀グランプリ、2位の団体に準グランプリを与える 最優秀グランプリの団体は次年度県大会をシードとする |
主催者 | 首都圏学校交歓演奏会実行委員会 |
日本管楽合奏コンテストってどんなコンクール?
電子楽器が使えたり、踊りや視覚的なパフォーマンスが認められたり、独自の表現がもとめられるコンテストだね
演奏されている曲がポップスではなく、クラシック寄りな曲にも視覚的なパフォーマンスや電子楽器を加えているのが特徴的だね
特色 | 「独自のサウンド」の研究、同属楽器アンサンブル・電子楽器・弦楽器との融合、 全国大会においては視覚的演出表現等の研究など、独自の表現を求められる大会。 コンクールシーズン後のコンテストで、一年の活動の集大成として参加する団体も多い。 |
大会規模 | 日本全国 録音・録画による予選審査への申込数は非公開 全国大会には各部門30団体くらい推薦される |
大会のしくみ | 録音・録画による予選審査 ↓ 全国大会 |
編成・人数 | S部門 3名以上15名以下 A部門 15名以上35名以下 B部門 36名以上 |
演奏曲 | 自由曲 各団体任意の1曲 |
評価のしかた | 全国大会については、全部門の上位団体に「最優秀賞」、それ以外の団体に「優秀賞」が贈られる。 また、全部門の最高位の団体には最優秀グランプリ賞並びに「文部科学大臣賞」が授与される。 |
主催者 | 日本音楽教育文化振興会 |
全日本高等学校選抜吹奏楽大会ってどんなコンクール?
クラシック曲もポップス曲も演奏される大会。
演出は一番ド派手かも!
会場の最寄り駅前でおこなわれるプロムナード・コンサートも盛り上がって、お祭りみたいだね!
特色 | 生徒、ならびに指導者交流を重視して企画された大会。 各団体独自の構成や演出によるパフォーマンスを重視しており、 各団体のカラーがつよく反映される。 |
大会規模 | 本大会に高等学校16団体出場 |
大会のしくみ | 主催者に推薦、選抜された高等学校の団体が出場できる。 |
編成・人数 | 制限なし |
演奏曲 | 制限時間内自由 |
評価のしかた | 出演団体には優秀賞が与えられる 上位団体にはゴールデン賞が与えられ、1位の団体にはグランプリ 浜松市長賞、 2位の団体には中日新聞社賞が与えられる |
主催者 | 浜松市、(公財)浜松市文化振興財団、日本高等学校吹奏楽連盟 |
全日本高等学校吹奏楽大会 in 横浜ってどんなコンクール?
高等学校選抜大会の横浜版だね
県代表として選抜されるから浜松大会よりも多くの団体が出られるね
特色 | 上記の全日本高等学校選抜吹奏楽大会の横浜版として、横浜市内で行われている大会。 県代表制として選考された各団体が、独自の構成や演出によるパフォーマンスを重視している。 |
大会規模 | 本大会に2日間で高等学校40〜45団体が出場 |
大会のしくみ | 主催者に県代表として推薦、選抜された高等学校の団体と、 前年度シード権を獲得した団体が出場できる。 |
編成・人数 | 制限なし |
演奏曲 | 制限時間内自由 |
評価のしかた | 出演団体には上位から 連盟会長賞、連盟理事長賞、審査委員長賞、実行委員長賞のいずれかが与えられる。 連盟会長賞と連盟理事長賞は次年度シードとして大会に参加できる。 最上位グループ団体には横浜市長賞、ついで優秀なグループに横浜市議会長賞が与えられる。 その中で1位の団体に優勝・文部科学大臣賞、2位の団体に準優勝・遠山杯が与えられる。 また、各協賛団体の独自の観点より、JBA下谷賞、ヤマハ賞、バンドジャーナル賞、 ロケットミュージック賞が贈られる。 |
主催者 | 日本高等学校吹奏楽連盟 |
シンフォニックジャズ&ポップスコンテストってどんなコンクール?
ジャズやポップスを演出に頼らずに良い演奏で聴かせようというコンセプトのコンテストだね
真剣な演奏のジャズやポップスもカッコいい!
特色 | 故 真島俊夫氏を総監督に迎え発足された吹奏楽によるシンフォニックジャズ&シンフォニックポップスコンテスト。 従来の歌って踊るステージでは演奏の質が軽視されかねないとして、過度の演出に頼らないグルーヴ(スウィング)感やアドリブを重視した演奏を推進する。 |
大会規模 | 音源審査エントリー数 30団体前後 全国大会 18団体前後 (シード団体含む) |
大会のしくみ | 音源審査 ↓ 全国大会 |
編成・人数 | 人数制限なし |
演奏曲 | 課題曲、自由曲合わせて12分以内 課題曲 指定されている既存のジャズ、ポップス曲の一覧の中から選択をする 自由曲 自由曲推奨曲リスト、または課題曲一覧の中から選択する |
評価のしかた | 金賞、銀賞、銅賞の3グループ表彰とする 最高得点団体から 総合グランプリ(真島俊夫賞)1団体 グランプリ2団体、準グランプリ2団体の上位5チームを表彰する 上位5チームは次年度出場権獲得(次年度シード権)とする その他、ベストソリスト賞、ベストドラマー賞、ベストベーシスト賞などの 各賞にトロフィー等を授与する |
主催者 | 一般社団法人吹奏楽教育協会 シンフォニックジャズ&ポップスコンテスト全国大会実行委員会 |
全日本ブラスシンフォニーコンクールってどんなコンクール?
かなり自由度の高いコンクールだね。
課題曲がグレン・ミラーの曲を中心に選曲されているのが特徴的だね
課題曲のアレンジやカットが可能だったり、自由曲の曲数やパフォーマンスが自由だったり、いろいろな表現ができそう!
特色 | 『音楽に青春をかける学生たちに自由な音楽の喜びを通じ世界へ羽ばたける場を提供して いきたい』という思いから企画された。 課題曲は「時を越え国境を越えて多くの人々を楽しませる音楽の力を感じてもらいたい」という 意図からグレン・ミラーの楽曲を中心に選ばれており、アレンジも可能としている。 自由曲はジャンル、曲数を自由とし、パフォーマンスも自由にできる。 |
大会規模 | 〈2022年 第8回大会〉 関東予選 高等学校7団体 中学校1団体 関西予選 高等学校4団体 中学校1団体 動画予選 高等学校5団体 中学校6団体 本選大会 高等学校9団体 中学校3団体 |
大会のしくみ | 各予選大会(関東、関西、【北海道、九州、中部は動画審査に変更】) ↓ 本選大会 |
編成・人数 | 15名〜70名 |
演奏曲 | 課題曲、自由曲合わせて12分以内 課題曲 ムーンライト・セレナーデ、茶色の小瓶、ラブソディ・イン・ブルー、双頭の鷲の旗の下にの中から1曲 自由曲 ジャンル、曲数に制限なし |
評価のしかた | 出演団体には上位から 最優秀賞1団体 優秀賞2団体程度 その他の団体には優良賞が与えられる 本選大会では優良賞の中から 審査員特別賞/ハーモニー賞/パフォーマンス賞/ソロプレイ賞/チャレンジ賞が授与される |
主催者 | 一般社団法人 全日本ブラスシンフォニーコンクール事務局 |
吹奏楽コンクールはどんな種類がある?9つのコンクールの違いを比較!のまとめ
以上の各コンクールの細かな違いを見た上でもう一度分類図をあげておきます。
どのコンテスト、コンクールにも様々な特徴や違いがあり、それらを理解して有効に活用できるといいですね。
コンクールを上手に活用して楽しい吹奏楽ライフを過ごしましょう!
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